『KAAT EXHIBITION』 は、KAAT神奈川芸術劇場が2016年から毎年開催している、劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を生み出す企画シリーズです。7回目となる2022年度は、「街にひらかれた劇場」をテーマに、初めてKAATのアトリウムを会場に展開します。アトリウムは劇場入口で誰でも立ち寄り休憩などができる、高さ約30mある開放的な空間です。本展は「Lines」と題して、国内外で活躍するアーティストの鬼頭健吾による、ここでしか見られない新作インスタレーションを展覧します。
会期 | 5月1日(日)~6月5日(日)予定 |
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会場 | KAAT アトリウム(入場無料) |
特設サイト | https://kaat-seasons.com/exhibition2022/ |
鬼頭はフラフープやスカーフなど日常にあるものを使って色彩的な感度を拡張する作品などを、多くの美術館や公共空間、店舗などで発表を繰り返してきた作家です。本展では、アトリウム天井からカラフルな縦のラインを創造し、色彩のリズムとコントラストが響き合うインスタレーションを計画しています。劇場過去最大スケールの試みである、刺激的でカラフルなアート作品が、年齢や国籍を問わず、劇場を訪れるすべての方をお迎えします。
期間中、関連企画として山本卓卓によるドラマ・インスタレーションや、ケダゴロ・近藤良平・小㞍健太のパフォーマンスを週替わりで展開します。山本卓卓・ケダゴロ作品は誰もが気軽に参加できる「予約不要・入場無料」のプログラム、近藤良平・小㞍健太作品は観客だけで劇場を貸し切る「スペシャルナイトプログラム」です。鬼頭の色彩豊かなインスタレーションと個性あふれるアーティスト達が生み出す、多彩なプログラムをお楽しみください。
会期 | 5月1日(日)-6月5日(日) |
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内容 | 劇作家・演出家の山本卓卓が劇場のあちこちに存る、椅子、階段、エスカレーターなど いろいろな「モノ」(オブジェクト)たちの呟き(ストーリー)を書き下ろし、ドラマ・インスタレーションとして展開します。予約不要。劇場入口でオリジナルマップを手に入れて、劇場を探検!マップを片手に見落とされがちなモノたちとそのドラマを探してみましょう! |
会期 | 5月7日(土) |
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内容 | 作者や演者自身が体験的に隔たれた歴史的事件を題材とした作品づくりで注目を浴びるダンスカンパニー“ケダゴロ”。5月下旬にKAATで初演するセウォル号沈没事件を扱った新作『세월』創作プロセスの「断面」を覗き見る。思考する肉体、反応する肉体、エラーする肉体。ケダゴロにおける肉体実験の一端が明らかに! |
会期 | 5月13日(金)・14日(土) |
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内容 | ダンスカンパニー・コンドルズを主宰し、個性あふれるダンスとキャラクターで観るものを魅了し続ける近藤良平。彩の国さいたま芸術劇場芸術監督に就任し、同劇場で新創作する舞台『新世界』からの風を感じるソロ作品を上演。 “独奏、独走、独創ー。近藤良平がサイゲイを引っさげて、KAATにやってくる。「ひとり新世界なのだ!」おまけもついてくる!”(近藤) |
会期 | 5月20日(金)・21日(土) |
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内容 | イリ・キリアン率いるN D T1に日本人男性として初めて名を連ね、帰国後はバレエを基礎とした美しくしなやかな身体表現で多彩に活躍する小㞍健太が自画像の意味をもつソロ公演を上演。経験とともに変化してきた身体を見つめながら、各国のクリエーションで豊かな記憶を身体の中に蓄積した小㞍が、身体で語る自画像とは。 |