【横浜元町のショッピングモールで横浜女学院高校生が各店舗のSDGsへの取り組みをPR】

横浜元町の商店街で11月13日、地元の女子高生たちがSDGs(持続可能な開発目標)に積極的な店舗のPRに当たりました。

横浜女学院高校(横浜市中区山手町)1年生が3~5人のグループに分かれ、20店舗に事前に取材。その取り組みを図面にまとめました。当日はその図面や国連が掲げる17目標のアイコンを手に買い物客に声をかけたり、WFP(国連食糧基金)やユニセフなどへの募金を呼び掛けたりしました。

特に500円以上のワンコイン募金をしてくれた人には、世界に学校給食を広めようというレッドカップのキャンペーングッズをプレゼント。また、ユニセフの絵本を販売し、飢餓に苦しむ世界の人たちや食品ロス削減に理解を求めるなど、一日で27万1402円もの募金を集めました。

 

発展途上国に自社工場を持ち、支援にも当たっている服飾メーカー「マザーハウス」横浜元町店では、フェアトレードのチョコレートを販売。現地で働く日本人スタッフやカカオ豆の生産者とオンラインで交流する場面も。女子高生たちは「常夏の環境で働くことの大変さは?」「日本の印象は?」「どんな人に食べてもらいたいですか?」などと質問をぶつけていました。

彼女たちに、商店街で買い物客と話をした印象を尋ねてみました。
「小学生が、学校で習った!と声をかけてくれた。うれしかった」「みんな、環境への関心が高かった」「世代によって興味の対象が違って、おもしろい」などと笑顔で答えてくれました。手ごたえも感じていたようです。

 

同校は文部科学省の、国際社会で活躍する人材の育成を目指すSGH(スーパーグローバルハイスクール)指定校として、これら取り組みをESD(持続可能な開発のための教育活動)に生かしていくそうです。
協同組合元町エスエス会の宝田博士理事長は「今後も街ぐるみで、若い人たちの活躍の場を作り、応援していきます。商店街が彼らと社会とのかけ橋になれたら」と話していました。       
   (神奈川新聞社・遠藤 陽子)

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